第30期囲碁名人戦7番勝負第7局
張 栩名人に,小林 覚九段が挑戦する第30期囲碁名人戦7番勝負の第7局が今日(2005.11.09)と明日の2日にかけて静岡県伊豆市「鬼の栖」 にて打たれます。
ここまでの戦績は両者3勝3敗。張名人は3連勝後の3連敗,勝てば名人位の初防衛。かたや小林挑戦者は3連敗後の3連勝,勝てば史上6回目の大逆転で名人位の初奪取。泣いても笑ってもこの最終局で決着します。
対局日 | 張 名人 | 小林挑戦者 | 対局場所 | |
---|---|---|---|---|
第1局 | 09.07~09.08 | △○ 中押し | × | 神奈川県平塚市「ホテルサンライフガーデン」 |
第2局 | 09.22~09.23 | ○ 6目半 | △× | 福岡県福岡市「シーホークホテル福岡」 |
第3局 | 09.28~09.29 | △○ 中押し | × | 山梨県甲府市「常磐ホテル」 |
第4局 | 10.11~10.12 | × | △○ 3目半 | 愛知県名古屋市「名古屋東急ホテル」 |
第5局 | 10.19~10.20 | △× | ○ 1目半 | 兵庫県神戸市「御所坊」 |
第6局 | 11.03~11.04 | × | △○ 半目 | 静岡県伊東市「わかつき別邸」 |
第7局 | 11.09~11.10 | ? | ? | 静岡県伊豆市「鬼の栖」 |
第5局の記事を再掲。7番勝負を3連敗4連勝(●●●○○○○)でタイトルを防衛・奪取したことが過去に 5回あり,林 海峰九段が2回,趙 治勲九段が3回達成しています。
タイトル戦 | 挑戦者 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|
1973年 | 第12期旧名人戦 | 林 海峰 名人 | 石田 芳夫 七段 | 史上初 |
1983年 | 第 7期棋聖戦 | 藤沢 秀行 棋聖 | 趙 治勲 九段 | 棋聖位を奪取 |
1983年 | 第38期本因坊戦 | 趙 治勲 本因坊 | 林 海峰 九段 | 本因坊位を奪取 |
1984年 | 第 9期名人戦 | 趙 治勲 名人 | 大竹 英雄 九段 | 名人五連覇 |
1992年 | 第47期本因坊戦 | 趙 治勲 本因坊 | 小林 光一 九段 | 本因坊四連覇 |
朝日新聞
囲碁の七番勝負で、一方の3連勝後、もう一方が巻き返して最終局が打たれたのは過去6回。5回目まではすべて、追い上げる側がタイトルを手中にしていた。ももぞうの烏鷺ウロ話
しかし昨年、棋聖戦で羽根直樹挑戦者が3連勝3連敗後に勝利。「3連勝後に3連敗したら勝てない」という囲碁界の定説を覆している。
シャトル先生はチクンになるのか、それともケーゴになるのか・・・(^^;)3連敗3連勝6回中5回は大逆転です。3連勝して勢いに乗っている小林挑戦者が有利でしょうか? それとも 張名人が定説を覆して初防衛を成し遂げるのでしょうか。
朝日新聞
NHK BS2での中継
解説:羽根 直樹 棋聖/司会:万波 佳奈 三段
11月09日 午前9時00分~10時00分/午後5時00分~6時00分
11月10日 午前9時00分~10時00分/午後4時00分~6時00分
※ダイジェスト 11月11日 午前0時25分~0時40分
[追記]
最終局なので,ニギり直して小林挑戦者の先番と決まりました。
[追記]
小林挑戦者が黒番87手目を封じて1日目が終了しました。
第29期棋聖戦第7局の際に実況中継の窓に現れたコメントに「面白い囲碁統計」が紹介されました。これに第29期棋聖戦第7局の結果を加味します。
7番勝負で第7局までいったのはこれまでに29回。うち,白番が勝ったのは19回で黒番の10回よりも良い結果が出ています。第6局を勝った人が第7局を勝ったのは18回です。第30期名人戦第7局の白番は張名人,そして第6局を勝ったのは小林挑戦者。やはり勝負の行方は混沌としています。
[追記]
16:04 176手完,張 名人の白番中押し勝ちで4勝目をあげ名人位の初防衛です。小林挑戦者,4・5・6局と追い上げて星をタイに戻しましたが最終局を勝つことは出来ませんでした。
※ 朝日新聞:第30期名人戦第7局
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 第70期本因坊戦七番勝負 第5局(2015.06.29)
- 第70期本因坊戦七番勝負 第4局(2015.06.16)
- 第70期本因坊戦七番勝負 第3局(2015.06.03)
- 第70期本因坊戦七番勝負 第2局(2015.05.25)
- 第70期本因坊戦七番勝負 第1局(2015.05.13)
「趣味」カテゴリの記事
- 第45期棋聖戦七番勝負 第2局(2021.01.22)
- 第45期棋聖戦七番勝負 第1局(2021.01.13)
- 2020年度タイトル戦まとめ(2020.12.18)
コメント