2007年度七大タイトル戦まとめ
七大タイトル中 6棋戦で,タイトルホルダーが防衛しました。名人戦では,前期名人の張 栩碁聖が立場を入れ替えて挑戦しタイトルを奪還しました。
山下 敬吾棋聖・王座は,4棋戦に登場し自身が持つタイトルは共に防衛(棋聖戦は自身初めてのタイトル防衛)しましたが,二期続けて挑戦した十段・天元は共に奪取なりませんでした。
- 第31期棋聖戦 (2007.01.17~02.23)
- 山下 敬吾棋聖(28)に,小林 覚九段(47)が挑戦した第31期棋聖戦七番勝負は,山下棋聖が 4勝0敗のストレートでタイトルを防衛し二連覇しました。山下棋聖は今までタイトルを奪取しても翌年には防衛に失敗していましたが,初めてのタイトル防衛となりました。 なお,来年1月から始まる第32期棋聖戦七番勝負の挑戦者は趙 治勲十段と決まりました。
- 第45期十段戦 (2007.03.08~04.25)
- 趙 治勲十段(50)に,山下 敬吾棋聖(28)が挑戦した第45期十段戦五番勝負はフルセットの末,趙十段が 3勝2敗(○○●●○)でタイトルを防衛し三連覇(通算六連覇)。趙十段は自身の持つタイトル獲得記録を 71へと更新しました。山下棋聖は二期続けての挑戦でしたがタイトル奪取なりませんでした。
- 第62期本因坊戦 (2007.05.10~06.26)
- 高尾 紳路本因坊(30)に,依田 紀基九段(41)が挑戦した第62期本因坊戦七番勝負は,高尾本因坊が 4勝1敗(○●○○○)でタイトルを防衛し三連覇しました。昨年碁聖位を失い無冠となった依田九段はタイトル奪取なりませんでした。
- 第32期碁聖戦 (2007.07.02~08.09)
- 張 栩碁聖(27)に,関西棋院の横田 茂昭九段(38)が挑戦した第32期碁聖戦五番勝負は,張碁聖が 3勝0敗のストレートでタイトルを防衛しニ連覇しました。石川県での第4局は幻となりました。
- 第32期名人戦 (2007.09.06~11.09)
- 高尾 紳路名人(30)に,前期名人の張 栩碁聖(27)が挑戦した第32期名人戦七番勝負はフルセットの末,張碁聖が 4勝3敗(●○○○●●○)でタイトルを奪還しリベンジ。ニ冠となりました。
- 第55期王座戦 (2007.10.26~11.29)
- 山下 敬吾王座(29)に,関西棋院の今村 俊也九段(41)が挑戦した第55期王座戦五番勝負は,山下王座が 3勝1敗(○●○○)でタイトルを防衛しニ連覇。棋聖とあわせて二冠を保持しました。 碁聖戦の挑戦者横田九段,今村九段,共に関西棋院にタイトルを持ち帰ることが出来ませんでした。
- 第33期天元戦 (2007.11.02~12.06)
- 河野 臨天元(26)に山下 敬吾棋聖(29)が挑戦した第33期天元戦五番勝負は, 河野天元が3勝1敗(●○○○)でタイトルを防衛し三連覇しました。両者の対戦は三年連続,山下棋聖は二期続けての挑戦でしたが奪取なりませんでした。
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