2008年度七大タイトル戦まとめ
七大タイトル戦のうち,3棋戦(棋聖・名人・碁聖)でタイトルホルダーが防衛し 4棋戦(本因坊・十段・天元・王座)で挑戦者がタイトルを奪取しました。
タイトルホルダー | 挑戦者 | ||||
---|---|---|---|---|---|
第32期棋聖戦 | ◎ | 山下 敬吾棋聖 | 三連覇 | 趙 治勲十段(当時) | |
第33期名人戦 | ◎ | 張 栩名人 | 二連覇 | 井山 裕太八段 | |
第63期本因坊戦 | 高尾 秀紳本因坊 | ◎ | 羽根 直樹九段 | ||
第46期十段戦 | 趙 治勲十段 | ◎ | 高尾 秀紳本因坊(当時) | ||
第34期天元戦 | 河野 臨天元 | ◎ | 張 栩名人・碁聖 | ||
第56期王座戦 | 山下 敬吾王座 | ◎ | 張 栩名人・碁聖 | ||
第33期碁聖戦 | ◎ | 張 栩碁聖 | 三連覇 | 山下 敬吾棋聖・王座(当時) |
張 栩名人が 4つの棋戦に登場し全てに勝利しました。名人と碁聖を防衛し,天元と王座は奪取して四冠となりました。 羽根 直樹九段は三連敗四連勝の史上 6回目の大逆転で本因坊位を奪取しました。 19歳の名人戦挑戦者として注目を集めた井山 裕太八段でしたがタイトル奪取なりませんでした。 山下 敬吾棋聖は 3棋戦に登場し 1勝2敗,高尾 紳路十段は 2棋戦に登場し 1勝1敗で,共に一冠に後退しました。 趙 治勲25世本因坊は 2棋戦に登場し 0勝2敗で無冠となりました。
- 第32期棋聖戦 (2008.01.12~03.20)
- 山下 敬吾棋聖(29)に趙 治勲十段(51)が挑戦した第32期棋聖戦七番勝負はフルセットの末,山下棋聖が 4勝3敗(○●○○●●○)でタイトルを防衛し三連覇(通算 4期)で棋聖・王座の二冠を保持しました。 久々に七番勝負に登場した趙 治勲十段でしたがタイトル奪取なりませんでした。 なお,来年1月から始まる第33期棋聖戦七番勝負の挑戦者は依田 紀基九段と決まりました。
- 第46期十段戦 (2008.03.06~04.25)
- 趙 治勲十段(51)に高尾 秀紳本因坊(31)が挑戦した第46期十段戦五番勝負は,高尾本因坊が三連勝でタイトルを奪取し本因坊・十段のニ冠となりました。趙 治勲25世本因坊は十段の四連覇ならずタイトルを失い無冠となってしまいました。 なお,第47期十段戦挑戦者決定戦は本戦(勝者組)優勝の張 栩四冠と敗者復活戦組の優勝者(黄 翊祖七段と秋山 次郎八段の勝者)が来年対戦する予定です。
- 第63期本因坊戦 (2008.05.14~07.23)
- 高尾 秀紳本因坊(31)に羽根 直樹九段(31)が初挑戦した第63期本因坊戦七番勝負は,高尾本因坊が三連勝してこのまま決まるかと思われましたが,挑戦者・羽根九段が三連敗後の四連勝(●●●○○○○)と史上6回目の大逆転でタイトルを奪取しました。高尾 紳路十段は本因坊の四連覇ならずタイトルを失い一冠となりました。
- 第33期碁聖戦 (2008.07.11~08.20)
- 張 栩碁聖(28)に山下 敬吾棋聖・王座(29)が挑戦した第33期碁聖戦五番勝負は,張碁聖が 3勝1敗(●○○○)でタイトルを防衛し三連覇で名人・碁聖の二冠を保持しました。
- 第33期名人戦 (2008.09.04~11.06)
- 張 栩名人(28)に井山 裕太八段(19)が初挑戦した第33期名人戦七番勝負はフルセットの末,張名人が 4勝3敗(●●○○○●○)でタイトルを防衛し二連覇(通算 4期)で名人・碁聖の二冠を保持しました。
- 第34期天元戦 (2008.11.10~12.18)
- 河野 臨天元(27)に張 栩名人・碁聖(28)が初挑戦した第34期天元戦五番勝負は,張名人が三連勝でタイトルを奪取し名人・天元・碁聖の三冠となりました。河野 臨九段は天元の四連覇ならずタイトルを失い無冠となりました。
- 第56期王座戦 (2008.10.27~12.22)
- 山下 敬吾王座(29)に張 栩名人・碁聖(28)が一昨年と立場を入れ替えて挑戦した第56期王座戦五番勝負は,張名人が 3勝1敗(○○●○)でタイトルを奪還(通算 4期)し,名人・天元・王座・碁聖の四冠となりました。山下 敬吾棋聖は王座の三連覇ならずタイトルを失って一冠となりました。
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