2009年度七大タイトル戦まとめ
七大タイトル戦のうち,4棋戦(棋聖・本因坊・王座・碁聖)でタイトルホルダーが防衛し 3棋戦(名人・十段・天元)で挑戦者がタイトルを奪取しました。
タイトルホルダー | 挑戦者 | ||||
---|---|---|---|---|---|
第33期棋聖戦 | ◎ | 山下 敬吾棋聖 | 四連覇 | 依田 紀基九段 | |
第34期名人戦 | 張 栩名人 | ◎ | 井山 裕太八段 | ||
第63期本因坊戦 | ◎ | 羽根 直樹本因坊 | 二連覇 | 高尾 紳路九段 | |
第47期十段戦 | 高尾 紳路十段 | ◎ | 張 栩名人・天元・王座・碁聖(当時) | ||
第35期天元戦 | 張 栩天元 | ◎ | 山下 敬吾棋聖 | ||
第57期王座戦 | ◎ | 張 栩王座 | 二連覇 | 山田 規三生九段 | |
第34期碁聖戦 | ◎ | 張 栩碁聖 | 四連覇 | 結城 聡九段 |
張 栩名人(当時)が十段を奪取し史上初の五冠(名人・十段・天元・王座・碁聖)を達成しましたが,二年続けて挑戦した井山 裕太八段に名人位を奪われ四冠となり,山下棋聖には天元位を奪われ三冠となりました。
井山 裕太新名人(20歳4ヶ月)は,名人奪取の最年少記録(林 海峰八段(当時)の23歳4ヶ月)・七大タイトルの最年少記録(趙 治勲七段(当時)が20歳5ヶ月で王座奪取)・九段昇段の最年少記録(張 栩八段(当時)が23歳5ヶ月で本因坊奪取)を更新しました。
- 第33期棋聖戦 (2009.01.14~03.19)
- 山下 敬吾棋聖(30)に依田 紀基九段(42)が挑戦した第33期棋聖戦七番勝負は,山下棋聖が4勝2敗(○○●●○○)でタイトルを防衛し四連覇です。 来期もう一連覇すれば名誉棋聖の称号資格が得られます。 来年1月から始まる第34期棋聖戦の挑戦者には張 栩十段が決まりました。 張十段は七大タイトル戦全てに登場となり棋聖を奪取すれば趙 治勲25世本因坊に次いで七大タイトル制覇・グランドスラム達成となります。
- 第47期十段戦 (2009.03.05~04.24)
- 高尾 紳路十段(32)に張 栩名人(29)が挑戦した第47期十段戦五番勝負は,張名人が 3勝1敗(●○○○)でタイトルを奪取し史上初の五冠(名人・十段・天元・王座・碁聖)となりました。 高尾九段はタイトルを失い無冠となってしまいました。 なお,第48期十段戦挑戦者決定戦は本戦(勝者組)優勝の前期十段・高尾 紳路 九段と敗者復活戦組の優勝者・山下 敬吾 棋聖が来年対戦する予定です。
- 第64期本因坊戦 (2009.05.13~07.28)
- 羽根 直樹本因坊(32)に高尾 紳路九段(32)が前期と立場を入れ替えて挑戦した第64期本因坊戦七番勝負は,羽根本因坊が 4勝2敗(○●○○●○)でタイトルを初防衛し二連覇です。 高尾九段は本因坊の奪還なりませんでした。
- 第34期碁聖戦 (2009.06.26~08.26)
- 張 栩碁聖(29)に結城 聡九段(37)が挑戦した第34期碁聖戦五番勝負は,張碁聖が三連勝でタイトルを防衛し四連覇で五冠を維持しました。
- 第34期名人戦 (2009.09.03~11.05)
- 張 栩名人(29)に井山 裕太八段(20)が昨年に続いて挑戦した第34期名人戦七番勝負は,井山挑戦者が 4勝1敗(●○○○○)でタイトルを奪取し九段に昇段。七大タイトル奪取の最年少記録を更新しました。 張十段はタイトルを失い四冠(十段・天元・王座・碁聖)となりました。
- 第57期王座戦 (2009.10.23~12.17)
- 張 栩王座(29)に山田 規三生九段(37)が挑戦した第57期王座戦五番勝負は,張王座が三連勝でタイトルを防衛し二連覇(通算 5期)で四冠を維持しました。
- 第35期天元戦 (2009.11.12~12.22)
- 張 栩天元(29)に山下 敬吾棋聖(30)が挑戦した第35期天元戦五番勝負はフルセットの末,山下挑戦者が3勝2敗(○●○●○)でタイトルを奪取し,棋聖とあわせて二冠となりました。 張十段は初防衛ならずタイトルを失い三冠(十段・王座・碁聖)となりました。
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