2010年度七大タイトル戦まとめ
七大タイトル戦のうち,3棋戦(名人・十段・王座)でタイトルホルダーが防衛し 4棋戦(棋聖・本因坊・天元・碁聖)で挑戦者がタイトルを奪取しました。
- 史上二人目の七大タイトル制覇・グランドスラム
- 山下 敬吾棋聖に挑戦した張 栩三冠(十段・王座・碁聖)が棋聖を奪取し趙 治勲25世本因坊に続き史上二人目の七大タイトル制覇・グランドスラムを達成しました。
- 関西棋院勢が天元と碁聖の 2タイトルを奪取
- 張 栩碁聖に挑戦した関西棋院の坂井 秀至七段が初挑戦で碁聖を奪取しました。
関西棋院勢として 29年ぶり七大タイトル奪取の快挙です。
山下 敬吾天元に挑戦した関西棋院の結城 聡九段が天元を奪取し,坂井碁聖に続いて関西棋院にタイトルをもたらしました。
関西棋院勢が七大タイトルのうち二つを獲得したのは史上初です。 - 棋聖と碁聖で名誉称号資格の奪取ならず
- 失冠した山下前棋聖は五連覇ならず名誉棋聖の称号資格を逃しました。
失冠した張前碁聖は五連覇ならず名誉碁聖の称号資格を逃しました。
タイトルホルダー | 挑戦者 | ||||
---|---|---|---|---|---|
第34期棋聖戦 | 山下 敬吾棋聖 | ◎ | 張 栩十段・王座・碁聖(当時) | ||
第35期名人戦 | ◎ | 井山 裕太名人 | 二連覇 | 高尾 紳路 九段 | |
第65期本因坊戦 | 羽根 直樹本因坊 | ◎ | 山下 敬吾天元(当時) | ||
第48期十段戦 | ◎ | 張 栩十段 | 二連覇 | 山下 敬吾天元(当時) | |
第36期天元戦 | 山下 敬吾天元 | ◎ | 結城 聡九段 | ||
第58期王座戦 | ◎ | 張 栩王座 | 三連覇 | 山田 規三生 九段 | |
第35期碁聖戦 | 張 栩碁聖 | ◎ | 坂井 秀至七段 |
- 第34期棋聖戦(2010.01.14~03.18)
- 山下 敬吾棋聖(31)に張 栩三冠(十段・王座・碁聖)(30)が挑戦した第34期棋聖戦七番勝負は,挑戦者・張三冠が 4勝1敗(○○○●○)でタイトルを奪取し史上二番目の七大タイトル制覇・グランドスラムを達成しました。 失冠した山下前棋聖は名誉棋聖の称号資格が得られる五連覇なりませんでした。 来年1月から始まる第35期棋聖戦の挑戦者には井山 裕太名人が決まりました。
- 第48期十段戦(2010.03.04~04.30)
- 張 栩十段(30)に山下 敬吾天元(31)が挑戦した第48期十段戦五番勝負は,張十段が三連勝でタイトルを初防衛し二連覇。四冠(棋聖・十段・王座・碁聖)を維持しました。
- 第65期本因坊戦(2010.05.12~07.29)
- 羽根 直樹本因坊(33)に山下 敬吾天元(31)が挑戦した第65期本因坊戦七番勝負は,挑戦者・山下天元が 4勝1敗(●○○○○)でタイトルを奪取して二冠となり本因坊 道吾(どうわ)と号しました。 失冠した羽根前本因坊は三連覇ならず無冠となりました。
- 第35期碁聖戦(2010.06.24~08.27)
- 張 栩碁聖(30)に関西棋院の坂井 秀至七段(37)が挑戦した第35期碁聖戦五番勝負は,坂井挑戦者がフルセットの末 3勝2敗(●○●○○)でタイトルを奪取し八段に昇段しました。 関西棋院の七大タイトル保持者は 1981年以来 29年ぶりの快挙です。 失冠した張前碁聖は名誉碁聖の称号が得られる五連覇ならず三冠(棋聖・十段・王座)となりました。
- 第35期名人戦(2010.09.01~11.05)
- 井山 裕太名人(21)に高尾 紳路九段(33)が挑戦した第35期名人戦七番勝負は,井山名人が四連勝でタイトルを初防衛し二連覇を達成しました。
- 第58期王座戦(2010.10.21~12.16)
- 張 栩王座(30)に山田 規三生九段(37)が二期続けて挑戦した第58期王座戦五番勝負は,張王座が三連勝でタイトルを防衛し三連覇(通算 6期)を達成して三冠(棋聖・十段・王座)を維持しました。
- 第36期天元戦(2010.10.28~12.16)
- 山下 敬吾天元(31)に関西棋院の結城 聡九段(38)が挑戦した第35期天元戦五番勝負は,結城挑戦者が三連勝でタイトルを奪取して,坂井碁聖に続き関西棋院にタイトルをもたらしました。 失冠した山下前天元は初防衛ならず一冠(本因坊)となりました。
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