山梨県「常磐ホテル」で 9回目の名人戦
第37期名人戦七番勝負第7局 1日目に次のような記載がありました。
山梨県内で名人戦七番勝負が開かれるのは、旧名人戦を含めて10回目。現名人戦になってからの9回は、すべて常磐ホテルで打たれている。
山下名人は9年前の2003年、ここを訪れている。当時の依田紀基名人に挑戦した第28期の第5局だ。この時は依田名人に敗れ、この場所で防衛を許している。苦い思い出なのか、前日の対局室検分の際に当時の記憶を尋ねられた山下名人は「覚えてないですね」と苦笑していた。
ただ、過去8回の常磐ホテルでの対局は、第23期の無勝負をのぞき、いずれも「名人」が勝利を収めている。あくまで偶然だが、山下名人としては心強いデータかもしれない。しかし、一方の羽根挑戦者も最終局にはめっぽう強いだけに、このジンクスは打ち破りたいところ。両者譲れない最終決戦である。
「常磐ホテル」での対局は記事にあるように今回で 9回目です。 名人戦の対局が予定されていても,その前に決着する場合もありました。
タイトルホルダー | 挑戦者 | 備考 | |
---|---|---|---|
第22期 第2局 | 趙 治勲 名人 黒番3目半 | 小林 光一 九段 | 趙名人が4勝2敗(●○●○○○)で防衛し二連覇 |
第23期 第4局 | 趙 治勲 名人 | 王 立誠 九段 | 趙名人が 4勝2敗1無勝負(●○○無●○○)で防衛し三連覇 |
無勝負 | |||
第24期 第5局 | 趙 治勲 名人 白番1目半 | 依田 紀基 九段 | 趙名人が 4勝1敗(○○●○○)で防衛し四連覇 |
第26期 第5局 | 依田 紀基 名人 黒番中押し | 林 海峯 九段 | 依田名人が 4勝2敗(○○●●○○)で防衛し二連覇 |
第27期 第7局 | 依田 紀基 名人 | 趙 治勲 王座 | 依田名人が 4勝1敗(○○●○○)で防衛し三連覇 |
第28期 第5局 | 依田 紀基 名人 黒番中押し | 山下 敬吾 棋聖 | 依田名人が 4勝1敗(○○●○○)で防衛し四連覇 |
第30期 第3局 | 張 栩 名人 黒番中押し | 小林 覚 九段 | 張名人が 4勝3敗(○○○●●●○)で防衛し二連覇 |
第32期 第6局 | 高尾 紳路 名人 白番半目 | 張 栩 碁聖 | 張碁聖が 4勝3敗(●○○○●●○)で名人位奪還。2期ぶり通算3期 |
第33期 第7局 | 張 栩 名人 白番中押し | 井山 裕太 八段 | 張栩名人が 4勝3敗(●●○○○●○)で防衛し二連覇(通算4期) |
第35期 第5局 | 井山 裕太 名人 | 高尾 紳路 九段 | 井山名人が四連勝で防衛し二連覇 |
第36期 第7局 | 井山 裕太 名人 | 山下 道吾 本因坊 | 山下本因坊が 4勝2敗(○●○○●○)で名人位を奪取 |
第37期 第7局 | 山下 敬吾 名人 | 羽根 直樹 九段 | 両者 3勝3敗のタイで迎えた最終局を制するのはどちらか? |
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