2018年度タイトル戦まとめ
七大タイトル戦のうち 5棋戦(棋聖・本因坊・天元・王座・十段)でタイトルホルダーが防衛し 2棋戦(名人・碁聖)で挑戦者がタイトルを奪取しました。
- 七大タイトル独占が崩れ、井山裕太五冠に
- 許 家元七段が井山碁聖に挑戦した碁聖戦では三連勝でタイトルを奪取しました。 張 栩九段が井山名人に挑戦した名人戦では 4勝3敗でタイトルを奪取しました。 七大タイトルの独占が崩れ井山五冠(棋聖・本因坊・天元・王座・十段)となりました。
- 井山VS山下の対戦が11回目に
- 井山五冠と山下敬吾九段との七大タイトル戦での対戦が八年連続 11回目となりました。 同じ組み合わせでの対戦は最多記録です。 さらに山下九段は来年の井山棋聖への挑戦を決めました。
- 張 栩九段が10年ぶりの名人復位
- 張九段が井山名人に挑戦した名人戦ではフルセットの末 4勝3敗でタイトルを奪取(通算5期)し 10年ぶりの名人に復位しました。
タイトルホルダー | 挑戦者 | ||||
---|---|---|---|---|---|
第42期棋聖戦 | ◎ | 井山 裕太 棋聖 | 六連覇 | 一力 遼 八段 | |
第43期名人戦 | 井山 裕太 名人 | ◎ | 張 栩 九段 | ||
第73期本因坊戦 | ◎ | 井山 文裕 本因坊 | 七連覇 | 山下 敬吾 九段 | |
第43期天元戦 | ◎ | 井山 裕太 天元 | 四連覇 | 山下 敬吾 九段 | |
第66期王座戦 | ◎ | 井山 裕太 王座 | 四連覇 | 一力 遼 八段 | |
第43期碁聖戦 | 井山 裕太 碁聖 | ◎ | 許 家元 七段 | ||
第56期十段戦 | ◎ | 井山 裕太 十段 | 三連覇 | 村川 大介 八段 |
- 第42期棋聖戦(2018.01.18~03.15)
- 井山裕太棋聖(28)に一力 遼八段(20)が挑戦した第42期棋聖戦挑戦手合い七番勝負は、井山棋聖が四連勝のストレートで防衛・六連覇。
七冠(棋聖・名人・本因坊・天元・王座・碁聖・十段)と大三冠を維持しました。
両者の七大タイトル戦での対戦成績は 4戦中、井山4勝・一力0勝となりました。
来年の挑戦者は、山下敬吾九段に決まりました。 - 第56期十段戦(2018.03.06~04.26)
- 井山裕太十段(28)に関西棋院の村川大介八段(27)が挑戦した第56期十段戦挑戦手合い五番勝負は、井山十段が三連勝のストレートで防衛・三連覇。七冠を維持しました。 両者の七大タイトル戦での対戦成績は 4戦中、井山3勝・村川1勝となりました。
- 第73期本因坊戦(2018.05.17~07.18)
- 井山文裕本因坊(28)に山下敬吾九段(39)が挑戦した第73期本因坊戦挑戦手合い七番勝負は、井山本因坊が 4勝1敗(●○○○○)で防衛・七連覇。七冠と大三冠を維持しました。 両者の七大タイトル戦での対戦成績は 10戦中、井山9勝・山下1勝となりました。
- 第43期碁聖戦(2018.06.23~08.17)
- 井山裕太碁聖(29)に許 家元七段(20)が初挑戦した第42期碁聖戦挑戦手合い五番勝負は、挑戦者・許七段が三連勝のストレートで初の七大タイトルを奪取し八段に昇段しました。 破れた井山前碁聖は六冠となりました。
- 第43期名人戦(2018.08.28~11.02)
- 井山裕太名人(29)に張 栩九段(38)が挑戦した第43期名人戦挑戦手合い七番勝負はフルセットの末、挑戦者・張九段が 4勝3敗(●●○●○○○)で名人位を奪取(通算5期)しました。 10年ぶりの名人復位です。 破れた井山前名人は五冠となりました。 両者の七大タイトル戦での対戦成績は 9戦中、井山6勝・張3勝となりました。
- 第66期王座戦(2018.10.26~12.13)
- 井山裕太王座(29)に一力 遼八段(21)が二年続けて挑戦した第66期王座戦挑戦手合い五番勝負はフルセットの末、井山王座が 3勝2敗(●○○●○)で防衛・四連覇(通算6期)を達成し五冠を維持しました。 両者の七大タイトル戦での対戦成績は 5戦中、井山5勝・一力0勝となりました。
- 第44期天元戦(2018.10.19~12.19)
- 井山裕太天元(29)に山下敬吾九段(40)が挑戦した第44期天元戦挑戦手合い五番勝負はフルセットの末、井山天元が 3勝2敗(○●○●○)で防衛(通算7期)・四連覇を達成し五冠を維持しました。 両者の七大タイトル戦での対戦成績は 11戦中、井山10勝・山下1勝となりました。
| 固定リンク
「趣味」カテゴリの記事
- 第45期棋聖戦七番勝負 第1局(2021.01.13)
- 2020年度タイトル戦まとめ(2020.12.18)
コメント